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空き家リノベーションのメリット・デメリットとは?使える制度や事例もご紹介

空き家をリノベーションしたい方へ

  • 「空き家をリノベーションをしたい」という方は、この記事をチェック
  • 空き家のリノベーションのメリット・デメリットを知れば、空き家の活用法が見出せます
  • 業界No.1の「ポラス」なら、リノベーションに最適な一戸建てが見つかります
深刻化する空き家問題。空き家を放置しておいていいことはひとつもありません。
そこでおすすめなのが、空き家をリノベーションすることです。

この記事では、空き家をリノベーションするメリット、デメリット、費用相場を解説。また、使える補助金制度もご紹介します。

目次

空き家リノベーションのメリットとは?

空き家をリノベーションすれば、さまざまなメリットが得られます。どのようなメリットがあるのか解説していきましょう。
 

新築よりも費用が安く済む

リノベーションは、新築にくらべて費用が安く済むのがメリットです。たとえば、空き家を壊して新築の戸建てを建てるとなると、解体費用に加えて新築費用がかかります。しかし、空き家のリノベーションならば、リノベーション費用のみで済み、コストを抑えられます。
 

資産価値がアップする

空き家は、放っておくと建物自体の劣化が進み、資産価値が下がります。

しかし、空き家をリノベーションすれば、建物を蘇らせることができ、資産としての価値を高めることができます。また、自分自身が居住する場合には住みやすく、「売却」や「賃貸」をする場合には、買い手や借り手が見つけやすくなるでしょう。
 

空き家問題をクリアできる

空き家問題には、建物の倒壊や空き巣などの犯罪、景観を乱すなどがあり、犯罪の温床になって近所に迷惑がかかる可能性もあります。ですが、リノベーションした空き家なら、安全性を確保でき、空き家問題をクリアできるでしょう。
 

国や自治体からのサポートがある

深刻化する空き家問題を解決するために、国や自治体はさまざまなサポートを行なっています。たとえば、空き家の利活用の支援や、空き家バンク、リフォームなどの補助金や助成金などです。これらのサポートをうまく活用すれば、費用を抑えつつも効率よく空き家を利用できます。
 

物件自体がお宝の可能性も

空き家は築年数が経過し、古い建物が多いです。しかし、なかには太くて立派な梁や長時間乾燥することで強度が高くなった柱、アンティークな欄間や建具といった貴重な建材が使われている場合もあります。

リノベーションでは、こういった貴重な建材を活かした空間を作れるのも魅力です。ヴィンテージやアンティーク、レトロな雰囲気がお好きな方にとっては、物件自体がお宝といえるかもしれません。

空き家リノベーションのデメリットとは?

空き家リノベーションはメリットだけではありません。デメリットも把握しておきましょう。
 

リノベーション自体には費用がかかる

新築を建てるよりも、リノベーションするほうが費用は抑えられますが、当然リノベーションに費用はかかります。
なかでも、築年数が古く、建物の劣化が激しい場合には、内装・外装ともにフルリノベーションが必要です。費用がかさんでしまうのがデメリットといえるでしょう。
 

耐震工事が必要な場合も

空き家物件が1981年5月31日以前に建てられた場合には、耐震工事が必要になるかもしれません。
というのも、1981年6月1日に、建築基準法により新しい耐震基準が改正されたためで、それ以前に建てられた建物は現行の基準を満たしておらず、耐震補強工事が必要なことがあります。

空き家リノベーションの費用相場について

ここでは、空き家のリノベーションの費用の相場を、「全面的リフォーム」、「部分的リフォーム」、「工事内容別」にご紹介します。
 

全面的なリフォームの場合

建坪25坪(82.5㎡)までの内装を新築同然に作り直すスケルトンリノベーション(元の内装や外装をすべて取り外し、基礎と骨組みだけにして一から作り直すリノベーションのこと)なら1000万円程度かかります。

これに、内装に加えて、外装もリノベーションするとなると1500万円以上、建坪が広くなればなるほど費用がかかるでしょう。
 

部分的なリフォームの場合

壁紙や床を部分的に交換する工事なら数十万円で収まります。また、キッチン・浴室・トイレ。洗面所の4箇所の水回りをすべてリフォームするのには合計で175~300万円程度の費用が必要です。
 

工事内容別の費用相場

工事内容別の費用の相場は次のとおりです。

■内装
 壁紙交換:1000円/㎡
 床材張り替え:1~7万円/畳

■水周り
 キッチン:50~100万円
 ユニットバス交換:50~150万円
 在来浴室からユニットバスに変更:100~150万円
 トイレ:20~50万円
 洗面所:10~50万円

■外装
 外壁:50~350万円(平屋の外壁塗装は、20~50万円でできる場合あり)
 屋根:50~350万円
 耐震補強・改修:25~150万円

■壁・窓・床下など
 断熱リフォーム:4000~3万円/㎡
 内窓(二重窓)の設置:8~15万円/箇所
 シロアリ対策 駆除・予防リフォーム:1,800~3,500円/㎡
 シロアリ被害による劣化箇所補修、基礎補強:30~300万円
 雨漏り修理:1~45万円/箇所

空き家リノベーションに使える制度

空き家をリノベーションする際に使える補助金制度や助成金制度があります。これらの制度を活用して、リノベーション費用を抑えましょう。
 

自治体による補助金

各自治体では、「空き家の解体工事」や「空き家の改修」に対する補助金制度を設けています。
たとえば、東京都八王子市の「八王子市空き家利活用促進整備補助金」では、空き家を地域活性化施設として活用するための改修工事費を助成。

また、神奈川県海老名市の「空き家活用促進リフォーム助成金」では、条件を満たせば、リフォーム費用の2分の1(50万円限度)までを助成します。
各自治体の補助金制度は、助成額、適用条件などが異なります。必ず確認してから申請するようにしましょう。
 

耐震や省エネに関する補助金

「耐震」に関するリフォームの補助金制度は、耐震診断、耐震補強・改修工事、地震の際に倒壊する危険性があるブロック塀の撤去・解体工事などの際に、費用の一部を負担してくれる制度があります。多くの場合、補助対象となるのは1981年5月31日以前の建物で、旧耐震基準のものです。

「省エネ」のためのリフォームは、断熱リフォーム(内窓の設置など)や、高効率給湯器(エコキュート・エネファームなど)の設置、節水性の高いトイレへの交換、太陽光発電システムや蓄電池の導入などを対象に、助成金制度を設けている自治体もあります。
これらの制度には、「こどもみらい住宅支援事業(リフォーム)」「次世代省エネ建材の実証支援事業」「既存住宅における断熱リフォーム支援事業」「長期優良住宅化リフォーム補助金」などがあります。
 

補助金制度

そのほか、政府が設けている補助金制度もあります。それが「住宅確保要配慮者専用賃貸改修事業」という制度です。

この制度は、住宅に困窮する子育て世帯や高齢者世帯等の住宅確保要配慮者の増加に対応することを目的に、空き家やアパートを生活困窮者向けに改修したオーナーに対して、1戸あたり上限50万円までの補助金が支給されます。

リノベーションして空き家を活用しよう

空き家を放置しておくリスクを負うよりも、リノベーションしたほうがメリットがたくさんあります。
空き家にお困りの方は、リノベーションして活路を見出してみてはいかがでしょうか。

監修者

コラム監修者 大沼
大沼 春香(おおぬま はるか)

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。

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