
例えば新築マンションを購入する際には消費税が課税されるのですが、中古マンションの購入時には消費税がかからない場合もあります。
今回は、中古マンション購入時に課税される消費税についてご説明していきます。
消費税がかからない場合
消費税が課税される基本的なルールとして、「事業者が販売するモノやサービスである事」がありますので、中古マンション購入時に課税される消費税の有無は、住宅の売主が「法人」か「個人」かに左右されます。
つまり、中古マンションの売主が「個人」の場合は消費税は発生しません。
例えばコンビニ(事業者)でおにぎりを5000万円分買うとすると、5,000万円×10%※=500万円の消費税がかかりますが、
個人の売主から5,000万円の中古マンションを購入した場合には不動産に掛かる消費税はありません。
(※2023年(令和四年)1月現在の消費税率で計算しています。)
不動産には消費税は掛かりませんが、諸費用(仲介手数料や登記にかかる費用等)には消費税がかかりますのでご注意ください。
消費税がかかる場合
中古マンションの売買の大半は消費税がかかりませんが、なかには消費税が課税される物件もあります。消費税がかかる不動産(不動産業者が売主となっているマンション)を販売する時には税込み表示が原則となっているため、価格欄を見ても消費税が課税される物件なのかは分かりません。
では、どこで課税対象かを調べるかと言うと、中古マンションの売主は「取引様態」欄に記載されていますので、そちらを確認すれば消費税の課税対象かどうかが分かります。
取引様態が売主の場合は消費税がかかり(売主=事業主)、「代理」「媒介」「仲介」の場合は消費税がかからない(売主=個人)の可能性があります。そのため、物件情報に「代理」「媒介」「仲介」と記載されている時は不動産業者に直接聞いてみる事をお勧めします。
まとめ
中古マンションは新築よりも価格が安い事に加えて、消費税がかからないケースが多いため、マイホーム購入資金を比較的安く抑える事が可能です。賢く費用を抑えて、理想の住まいを手に入れましょう。
監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。