中古マンションを探す時のポイント

物件情報の確認

■築年月
新築マンションは新しい耐震基準で作られているため大地震でも倒壊しにくい造りとなっていますが、中古マンションの場合ですと築年月によっては耐震性に不安のある物件もあります。
震度7の大地震でも倒壊しないほどの耐震基準が設けられたのは1981年6月1日なので、中古マンションを探す時にはまず築年月を確認し、1981年6月1日以降に建築開始された物件を選ぶようにしましょう。比較的築年月の新しい中古マンションを選ぶことで、災害リスクは低くなります。

■水害リスク
洪水や津波などの水害リスクを小さくするためには、海抜の高い部屋を選ぶことが大切です。また、国土交通省が公開しているハザードマップを活用し、自然災害で及ぶ被害を事前に調べることも欠かせません。
ハザードマップには特定地域の地震・洪水・津波・高潮・火山噴火などの予測被害範囲が掲載されています。

内見時にチェックすること

■どんな住民が住んでいるか
1つの建物に複数世帯が生活するため、近隣にどのような方が住んでいるかはきちんと確認したい部分です。住民を見るとマンションの雰囲気が分かるので、自分たち家族に合っているかを確認しましょう。
不動産会社やオーナーに居住者について質問すると、答えてくれることもあります。

■共用部分の管理
ゴミ収集場や駐輪場などの共用部分がキレイに管理されているかを見ることで、そのマンションの管理体制がしっかりしているかが分かります。
エントランスや廊下は目立つ部分なので清潔に保たれていることは多いですが、細かい部分は管理が行き届いていないケースもあるので注意して見るようにしてください。

周辺環境も大切

■治安の良さ
馴染みのないエリアですと治安の良し悪しは分かりにくいため、実際にマンション付近へ行き、夜間の様子を確認して雰囲気を確かめることが大切です。また、警視庁が運営している犯罪情報マップで犯罪情報を調べるのも有効でしょう。

■利便性
建物がいくら綺麗で安くても、利便性に欠けていては良い物件とは言えません。生活環境を良くするためにも、マンション周辺に以下の施設があるか確認しましょう。

・ スーパーや商店街、病院が近くにある
・ 最寄り駅までのアクセスが良い
・学校、保育園まで近い
・ 公園がある

まとめ

いかがでしたでしょうか？上記で中古マンション探しをする際のチェック項目はお分かりいただけたかと思います。中古マンション探しで大切なのは、購入する物件が「中古」だと意識し、建物の状況や管理状況などを細かい部分まで確認する事です。

ただ、中古と言えども悪い事ばかりではなく「新築よりも物件価格が安い」「築年月が新しいと建物の状態が良い」「入居前に近隣住民の雰囲気が分かる」などの魅力もありますので、今回ご紹介した中古探しのポイントに沿って、ぜひ理想のマイホームを探してくださいね。

監修者

大沼　春香（おおぬま　はるか）

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。