
戸建てのメリット
管理費・修繕積立金がかからない
マンションを購入すると、ローンの返済に加えて、毎月管理費や修繕積立金を支払わなければなりません。戸建て住宅はマンションに比べて建物の管理費や修繕積立金がかからないため、毎月の支払いを抑える事ができるのです。 管理費や修繕積立金の相場はそれぞれ1万円ほどのことが多いので、マンションに比べて月々の支払いが約2万円ほど軽減されます。また、マンションであれば自動車を所有している場合は駐車場問題も発生します。駐車場代がかかる他、マンション敷地内に
駐車場が空いていない場合もあります。
リフォームや増改築がしやすい
敷地内であれば自由にリフォーム、増改築できるため、ライフスタイルの変化に柔軟に対応する事ができます。例えば家をバリアフリーにしたり、二世帯住宅にしたりすることができ、住み替えよりも費用を抑えられるケースが多いようです。子育てに向いている
子どもは大声で泣いて、笑ってすくすく育つものです。マンションやアパートのような集合住宅ですと、上下左右の部屋に音が伝わらないように気を使わなくてはいけませんが、戸建ての場合は多少の音を出しても近所迷惑にはなりません。また、庭付きのお家でしたら家族でまったり過ごすこともできますし、マンションでは飼うのが難しい犬や猫などのペットを飼う事もできます。 子どもをのびのびと育てたい方には、マンションよりも戸建てが向いているでしょう。
戸建てのデメリット
防犯性がマンションより劣る場合がある
マンションにはオートロックや防犯カメラが備わっている事が多く、防犯性が高いと言えます。それと比べると、戸建て住宅は防犯性が劣るのがデメリットです。エントランスがなくセキュリティが弱いため窓を割って簡単に侵入できますし、外部の目が届きにくい立地にあれば泥棒に入られやすくなってしまいます。 実際、侵入窃盗の被害はマンションよりも戸建て住宅の方が多い傾向にありますので、戸建て住宅はマンションよりも防犯性が劣ることを理解し、防犯カメラやカメラ付インターホンを設けるなどの対策をする事が重要です。
建物の維持管理が必要
戸建て住宅はマンションのように建物の管理を管理会社に任せるわけではないため、屋根や外壁、設備などが劣化したら自分で修繕しなければなりません。マンションでは毎月かかる修繕積立金や管理費のような支出がない代わりに、万が一の時に修繕費がまとまって必要になる事もありますので、建物を維持管理するための費用を用意しておく必要があります。
高齢になると2階への昇り降りが困難
マンションはワンフロアですが、戸建は2階・3階建ての場合が多いです。体が元気なうちは気になりませんが、高齢になると2階へ行くのが億劫になりがちです。
1階にLDKとは別に寝室として使える部屋があれば軽減出来ますが、掃除等手入れの為には2階へ
行かなくても良くなる事は中々ないでしょう。
まとめ
戸建てとマンションはそれぞれ異なるメリット・デメリットがあります。ご自身やご家族が何を重視するのかによって向き不向きが分かりますので、まずは「理想の生活」や「こだわり条件」を考えましょう。
上記でご説明した通り、戸建てはマンションと比べてデメリットになる部分はありますが、ライフスタイルの変化に対応できたり、子育てにはお勧めの住宅と言えます。
監修者

大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。