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オープンハウスとは?買主・売主のメリット・デメリットやチェックポイントなど

現地見学会(オープンハウス)に興味のある方へ

  • 「現地見学会(オープンハウス)の特徴を知りたい」ときは、この記事で概要をチェック
  • メリット・デメリットを知ることで、賢く物件を売買することができます
ハウスメーカーや不動産会社主催のイベントが「現地見学会(オープンハウス)」です。立て看板やチラシなどで目にする催しなのですが、具体的にどのようなイベントなのでしょうか?
 
今回の記事では、オープンハウスの概要やモデルハウスや住宅展示との違い、買主側と売主側、それぞれのメリットやデメリットを分かりやすくご紹介します。

目次

オープンハウスとは

オープンハウスとは、戸建住宅やマンションといった売り出し中の物件を、一定期間自由に内覧できるイベントです。
物件は新築・中古を問いません。不動産会社が主催の住宅販売方式であり、オープンハウスには、担当営業員が駐在し、内覧に訪れた購入希望者へ販売促進活動をおこないます。
基本的に、開催中の期間内であれば、ゆっくりと自由に見学することが可能です。別名「オープンルーム」や「現地内覧会」とも呼ばれています。
 

オープンハウスとモデルハウスの違い

モデルハウスとは、建設予定の戸建住宅やマンションをイメージして建てた実物大の展示用住宅になります。分譲地内の一角や住宅展示場などに建設されるケースが一般的です。
ハウスメーカーが主催する住宅販売方式であり、購入希望者は、モデルハウスの外観や内観、仕様や設備機器などを見学し、物件の確認・比較・検討をおこないます。
 
モデルハウスを見学する場合、事前の予約が必要であり、決まった日時に担当営業員と内見するケースが大半です。実際に販売中の物件を見学できるオープンハウスと異なる点は、モデルハウスが販売促進やPRを目的に建設された見本住宅であることでしょう。
 

オープンハウスと住宅展示場の違い

住宅展示場とは、展示用住宅が建設された施設のことです。オープンハウスとモデルハウスが「物件」を指すことに対し、住宅展示場は、モデルハウスが建つ「場所」を指します。「ハウジングセンター」や「住宅公園」と呼ばれることもあり、複数のハウスメーカーが建設するモデルハウスを見学できる点が大きな特徴です。

住宅展示場の場所によって数社~20社前後の物件が並び、各社の担当営業員・営業スタイル・住宅の特徴、保証内容を同時に把握することができます。

【買主側】オープンハウスに足を運ぶメリット

オープンハウスの見学は、マイホームの購入を検討する買主にとって、いくつかの利点をもたらします。
具体的には、どのような利点があるのでしょうか?ここでは、買主側からの視点で見たオープンハウスに足を運ぶメリットをご紹介します。
 

メリット① 自分のタイミングで見学できる

モデルハウスや住宅展示場を訪れる場合、必ず予約が必要となります。
それに対し、オープンハウスを見学する場合、基本的に事前予約は必要ありません。イベントの開催期間中であれば、自分の好きなタイミングで自由に内覧できる点がオープンハウスに足を運ぶ大きなメリットといえるでしょう。

たとえば、多忙な方や予定が立たない方は、自分のスケジュールを優先し、その中で空いた時間を利用できます。また、今すぐにマイホームの購入を考えていない方でも、オープンハウスなら予約不要で気軽に見学することが可能です。
 

メリット② 購入後の生活感がイメージしやすい

家具やインテリアなどが設置されているモデルハウスや住宅展示場と異なり、オープンハウスの中は、基本的に何も設置されていない状態が大半です。
そのため、内覧の際、実際の広さや間取りを把握することができます。つまり、所持している家具や購入予定のインテリアを設置するうえで、事前に具体的なイメージを組み立てやすくなるということです。
 
また、すでに建てられている売り出し物件のオープンハウスなら、実際の日当たりや風通し、窓からの眺望などもチェックできます。このように、装飾された展示住宅では感じ取れないリアルな生活感を確認できる点も、オープンハウスの大きなメリットに挙げられるでしょう。
 

メリット③ 担当営業員が駐在している

物件を自由に内覧できる点がオープンハウスの魅力になります。それに加え、買主がオープンハウスへ足を運ぶメリットが、物件情報に詳しい担当営業員が駐在していることです。
見学する際、物件に関する不明点や疑問点があれば、担当営業員と直接質疑応答ができるため、ある程度の質問は、その場で即答してくれるでしょう。
優れた担当営業員ならば、事前に法務局や市役所などで調査をおこない、物件や地域の情報を把握し、法的制限や注意点などを踏まえ、購入希望者の質問に答えてくれます。
 
また、物件の購入を前向きに進めたい場合、購入資金や住宅ローンに関しても、現地で担当営業者に相談することが可能です。

【売主側】オープンハウスを開催するメリット・デメリット

オープンハウスの存在は、買主に多くのメリットをもたらすことが分かりました。それでは、物件の施主には、どのような影響があるのでしょうか?
ここからは、売主側がオープンハウスを開催するメリット・デメリットをご紹介します。
 

開催するメリット

売主がオープンハウスを開催するメリットは、多くの購入希望者にアプローチをかけられる点です。誰でも自由に物件を内覧できるオープンハウスは、その気軽さから集客力が高いため、売買契約が早く成立する傾向にあります。多くの購入希望者と商談できるということは、無理な値引き交渉に応じる必要もありません。

また、新築の物件であれば、ハウスメーカーが今後の販促促進につなげるため「新築見学会」の開催を施主に持ちかけてくるケースがあります。この場合、ハウスメーカーとの交渉次第では、謝礼をはじめ、グレードの高い施工や建築費用の値引き、アフター工事無料などのメリットを得られることもあるようです。
 

開催するデメリット

内覧自由のオープンハウスを開催すれば、多くの購入希望者を集客できる半面、不特定多数の人を家に招き入れなければなりません。その際、個人情報の漏えいや物品の紛失、家屋・家財具の汚れや破損などの可能性を不安視する声もあります。

また、看板やチラシ、インターネットなどの告知により、周辺住民に物件の売却を知られてしまう秘匿性の低さもオープンハウスのデメリットでしょう。さらに、工事・資材・設備機器などにかかった費用明細の開示を求められるため、開催の決断には、十分な注意が必要です。

オープンハウスでチェックすべきポイント

オープンハウスの内見に行く際は、場所や間取り、広さなどを細かくチェックすることが大切です。
どこをチェックすべきなのか、5つのポイントを紹介します。
 

①家の場所

オープンハウスでチェックすべきポイントの1つ目は、家の場所です。
具体的には、以下のポイントをチェックしましょう。

・大きな道路に接しているか
・周辺の商業施設や駅、学校との距離
・日当たりの良さ
・騒音や異臭などはないか
・地盤の安定性

道路や商業施設、学校などとの距離は利便性に関係するため、必ずチェックすべきです。日当たりの良さについては日陰になりにくく、西日が強くないほうがよいでしょう。
また、快適に住み続けるには、周囲に高速道路や鉄道などのストレスになる要因がなく、災害時の液状化が起こらない場所がおすすめです。
 

②家の間取り

オープンハウスでチェックすべきポイント2つ目は、家の間取りです。
具体的には、以下のポイントをチェックしましょう。

・部屋の数と広さ
・部屋の形状
・窓の位置
・収納スペース
・キッチンやトイレなどの水回りの配置

家族の人数が増えることも考慮するなら、部屋の数と広さは必ずチェックしたいポイントです。部屋の形状についても、正方形でスペースの有効活用ができるか、邪魔な柱がないかなどをチェックしましょう。

見落としがちなのが、窓の位置と収納スペースです。
窓は日当たり次第で夏場の室温が上昇しやすいため、適度に日当たりが良く、風通しもしやすい位置が理想です。
収納スペースもクローゼットの数や押し入れを確認しておけば、家具の配置を必要最小限にできるでしょう。
 

③家の広さ

オープンハウスでチェックすべきポイント3つ目は、家の広さです。
具体的には、以下のポイントをチェックしましょう。

・屋内での動線
・天井の高さ
・通路の幅
・庭の有無
・デッドスペースの有無

家の広さを見るには、部屋と部屋の動線、天井の高さ、通路の幅などをチェックします。
スペースが広くても動線が煩雑な家では、移動距離が長くなるためストレスの原因になります。
また天井が低いと圧迫感を覚えるため、ちょうどよい高さになっているか確認することも大切です。
 

④家の設備

オープンハウスでチェックすべきポイント4つ目は、家の設備です。
具体的には、以下のポイントをチェックしましょう。

・水回りは1箇所にまとまっているか
・電気設備やブレーカーの位置
・暖房・冷房・床暖房の有無
・洗濯乾燥室の有無
・ガス湯沸器か電気温水器か

家の設備がどのようになっているかは、引越し直後の暮らしやすさに直結します。上記の設備が標準装備されていれば、後から設備を付け足す必要もなくなるでしょう。
冷暖房や床暖房は地域性の違いもありますが、最初から設置されていると便利です。
 

⑤家の築年数・リフォーム箇所

オープンハウスでチェックすべきポイント5つ目は、家の築年数・リフォーム箇所です。
具体的には、以下のポイントをチェックしましょう。

・築年数
・リフォームが必要な箇所
・壁や床板、天井などの損傷
・外壁と屋根塗装の時期

すでに築年数がある程度経過したオープンハウスの場合、現在の状態を細かく把握することが重要です。
引っ越すにあたってリフォームが必要な箇所や、内装の損傷がないか、外壁・屋根の再塗装はいつ行うかなども確認しましょう。

自由に立ち寄れる気軽さがオープンハウスの魅力

販売中の中古住宅や、完成直後の新築住宅を見学できる物件がオープンハウスです。販売促進を目的とした不動産会社が主催するイベントであり、モデルハウスや住宅展示場と異なり、予約不要で自由に内覧可能な点が最大の特徴となります。
 
基本的に、担当営業員が駐在しているため、買主側から見た場合、その場で不明点や疑問点を解消できることがオープンハウスの魅力です。売主側から見た場合、メリット・デメリットのバランスを考慮し、オープンハウスの開催を決めるべきでしょう。

監修者

コラム監修者 大沼
大沼 春香(おおぬま はるか)

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。

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