では、実際に土地を購入する時にはどのような手続きをすれば良いのでしょうか?
今回は土地の購入から登記までの流れをご説明いたします。
1.購入申込書を提出する
購入したいと思える土地が見つかったら、不動産会社経由で売主に購入申込書を提出して「購入の意思表示」をします。 あくまでも申込みなので、他に購入希望者がいれば購入できない可能性があることも覚えておきましょう。
良い土地は競争率が高いため、購入したいと思ったらすぐに購入申込書を提出することが大切です。
2.ローン事前審査を受ける
土地代を現金で支払う事が難しい場合、ローンを利用して土地を購入するのが普通です。マイホームを購入するのに住宅ローンを組むというのは一般的な方法ですが、土地だけを購入する場合には「土地先行融資」や「つなぎ融資」を受けることになります。
土地先行融資、つなぎ融資は購入した土地に家を建てることが条件となっていますので注意してくださいね。土地だけの購入ですとローン審査は厳しい傾向にあるため、複数社に相談して事前審査を受けておきましょう。
3.重要事項説明を受ける
重要事項説明とは宅地建物取引業者が買主に対して不動産契約に関する重要事項を説明することで、業者は売買契約を結ぶ前に買主へ重要事項説明することが義務付けられています。
土地購入に際する重要事項説明でのポイントは隣地との境界線を確認することです。境界線が曖昧なまま購入すると、隣の家の荷物が置いてあったり境界を示すプレートが無くなっていたりすることもあり、後々トラブルになりかねません。
4.土地の売買契約を結ぶ
重要事項説明を受けたら売買契約を結びます。重要事項説明と重複する部分もありますが、売買契約書の内容、特に所有権の移転手続きや登記する時期などをしっかり確認しておきましょう。
売買契約時には印鑑、印紙代、手付金、仲介手数料の半金、本人確認書類が必要となります。
5.引渡し・所有権移転登記
残金決済が終わったら引渡しと同時に所有権移転登記の申請をします。所有権移転登記とは土地の所有者を売主から買主へ変更することで、司法書士へ依頼するのが一般的です。
まとめ
土地と家は同時に購入する事が多いですが、良い土地を見つけたら先に土地だけでも購入しておきたいものですよね。土地が他の人へ渡る前に、適切な手順で購入手続きを進めていきましょう。
監修者
大沼 春香(おおぬま はるか)
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。