戸建て住宅はすぐに購入できるわけでなく、様々な手続きを踏まなければなりません。
そこで今回は、戸建住宅の物件選びから入居までの流れを分かりやすくご説明していきます。
1.条件決め
マイホームは人生で一度の高い買い物、まずはご自身が「どんな家に住みたいのか？」を明確にし、条件決めしていきましょう。 人によって家に対する思い、考えは異なりますが、以下の3点は必ず決めておきましょう。
①希望エリア
②予算
金利優遇になどによって同じ支払いでも条件が良い物件を選ぶことができるため、予算については毎月およびボーナス時の支払い限度額で考えるようにしましょう。
③住宅の種類
新築or中古、注文住宅、分譲住宅、建売住宅など住宅の種類を決めます。
上記3点の他、ご自身やご家族がこだわりたい条件も出して優先順位をつけておくと良いでしょう。
2.物件を探す
まずは物件を紹介してくれる不動産会社を選ぶのですが、不動産会社選びでは実績の多い会社が有利です。実績があるということは銀行との取引が多いこと、すなわち金利を優遇してくれる可能性が高くなるのです。
不動産会社を選定したらご自身が決めた条件のもと物件を探していきます。素人では物件の良し悪しが分からない部分もありますので、担当の営業マンと綿密な相談を重ねて物件を複数ピックアップしましょう。
※関連記事：「失敗しない不動産会社の選び方」
3.購入申込
納得いく家が見つかったら購入申込をし、「購入の意思表示」をします。購入申込書（「買付証明書」とも言います）が不動産会社経由で売主の手に渡ったタイミングで申込を入れたことになります。
他の申込者が先に購入申込していれば物件を購入できない可能性がありますので、購入意志が固まったら早めに申込みましょう。
4.住宅ローンの事前審査
現金で物件を購入する場合には当然ローンを組む必要はありませんが、戸建住宅を購入する方の多くは住宅ローンを利用することと思います。
住宅ローンを利用して家を購入する場合、物件の購入申込と同時に住宅ローンの事前審査を受けるのが普通です。売買契約の締結までに事前審査を受け、融資を受ける金融機関やプランを決めておきましょう。
5.売買契約の締結
また、売買契約を締結したら住宅ローンの本審査を申込み、ローン契約を結びます。
6.内覧でのチェック
新築物件は建物の完成前に売買契約を交わすこともあり、契約後に内覧でのチェックが必要となります。外観や設備、仕上がりに問題がないか、しっかりと確認しましょう。
7.入居
残金決済、登記手続きが終われば建物の引渡しが行われ、入居することができます。引っ越しのタイミングや、電気・水道・ガスなどの公共料金の住所変更、学校への届け出などやることが多い時期ですが、チェックリストなどを活用して漏れの無いようにしましょう。
まとめ
戸建住宅を購入するには多くの時間と手間がかかる事がお分かり頂けたでしょうか。 実際に住むまで煩雑な手続きを踏まなければならず大変かと思いますが、念願のマイホームを手にした時の喜びはひとしおです。
これから戸建住宅の購入をお考えの方は、焦らずじっくりと家探ししていきましょう。
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監修者
大沼 春香（おおぬま はるか）
宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい」
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。
最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。
