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「空き家譲ります」0円空き家の実態は?無料の理由や注意点を解説

空き地を無料で譲ってほしい方へ

  • 空き地をタダで手に入れたいという方は、この記事でその方法をチェック
  • 無料の空き地の探し方や空き地が多い地方を知ることで、空き地をタダで譲ってもらえる可能性が高まります
「空き家を無料で手に入れられる!」そんな夢のような話が実際にあることをご存じでしょうか?
今回の記事では、無料で譲り受けられる空き家にスポットを当て、その理由や注意点をはじめ、無料の空き家を探す方法、無料の空き家が多い地方などを、わかりやすく解説していきます。

目次

無料の空き家が存在する理由

近年、空き家を無料で譲り受けられるケースが増えているようです。しかし、どうして無料の空き家が存在するのでしょうか?ここでは、空き家が急増している理由や、空き家を放置することによって起こる問題点を解説していきます。
 

空き家が急増している

家が無料で譲られるようになった背景には、空き家の急増が影響しています。総務省の統計によれば、空き家の数は2013年で820万戸を超え、約7軒のうち1軒が空き家という状態です。

空き家が急増したおもな理由は、少子高齢化によって人口が減少し、総住宅数が総世帯数を上回ったことが挙げられます。また、自宅を所有する高齢者が介護施設、高齢者住宅、子供宅などに転居したことも大きな理由です。
さらに、空き家を取り壊して更地にすれば、固定資産税が増えてしまうため、税金対策として、空き家を放置しているケースも少なくありません。
 

放置空き家が問題に

さまざまなトラブルの原因になっている放置された空き家。おもな問題点としては、家屋の倒壊による通行人や車両を巻き込んだ事故、近隣家屋に及ぶ火災、ゴミの不法投棄や悪臭、害獣・害虫・雑草などの繁殖、不審者の侵入や犯罪利用などが挙げられます。
これらの問題が街の外観や風紀を乱し、結果的に自治体や地域に迷惑をかけてしまうのです。所有者も空き家を放置し続けることは、訴訟リスクを抱える要因になってしまいます。

空き家を無料でもらうことは可能?

近年、大きな社会問題にもなっている空き家の存在。しかし、現実的に空き家を無料でもらうことは、本当に可能なのでしょうか?ここでは、法律の観点や無料譲渡で必要な費用・税金を解説します。
 

法律的には「贈与」になる

空き家を無料で譲り受ける場合、法律上において「贈与」の扱いとなります。贈与とは、双方が同意のもと、無償で財産を受け渡すことです。
空き家を無料譲渡されることになれば、法律で決められた贈与の規定に従い、手続きをおこなう必要があります。
 

空き家の無料譲渡でかかる費用・税金

空き家を無料譲渡される際、贈与における費用や税金が発生します。具体的には、空き家の修繕費や清掃費、弁護士や司法書士に依頼する譲渡契約書の作成費などです。
また、贈与税・固定資産税・不動産取得税・登録免許税などの税金も支払う必要があります。ただし、空き家の資産価値が110万円に満たない場合、贈与税は課税されません。

無料の空き家を探す方法

「無料で空き家を譲って欲しい」と願う人も少なくないはずです。しかし、無料譲渡してもらえる空き家を、どのようにして見つければよいのでしょうか?
ここからは、無料の空き家を探す方法をご紹介します。
 

マッチングサイトの利用

上手に空き家を探すため、空き家専用のマッチングサイトを利用しましょう。日本全国の空き家情報がインターネットで閲覧できるため、無料譲渡の空き家を手軽に探すことができます。
おすすめは、全国の自治体が管理する無料の「空き家バンク」です。ただし、どこのマッチングサイトも、空き家の所有者につないでくれるパイプ役に過ぎません。トラブル発生時や不明点などの対応は、基本的に自分でおこなうことになります。
 

親戚や知人のツテ

親戚や知人のツテを使い、無料譲渡の空き家を探すこともできます。信頼のおける相手の情報や紹介ならば、物件に対する期待値や安心感、信憑性を得ることができそうです。
しかし、個人間の譲渡は、素人同士のやり取りになるため、贈与後にいろいろな問題が起こりうる可能性も考えられます。そのようなトラブルを回避するためにも、物件の引き渡し前に、物件の無料譲渡における明確な契約を締結することを心がけてください。
 

自分の足で見つける

無料の空き家を実際に自分の足で探してみてはいかがでしょう。具体的には、住みたい地方や地域へみずから足を運び、空き家の所有者を見つけ、無料譲渡してもらうように働きかけます。
直接出向くことで、現地でしか聞けない情報や自治体・住民の協力を得られる可能性も高くなるでしょう。ただし、交通費や宿泊費、時間や体力など、かなりの労力を費やします。社交性があり、行動力・交渉術・根気のある方に、おすすめしたい方法です。
 

SNSで検索

フェイスブックやツイッターなどのSNSを活用する方法もあります。たとえば、SNSで空き家に関する情報を検索したり、空き家を求める趣旨の希望を友人・知人・第三者へ拡散すれば、有力な情報を手にすることができるかもしれません。
ただし、信憑性の乏しい内容、いたずらや悪意のある勧誘なども少なくないため、しっかりと情報を精査し、見極める判断力が必要です。

無料の空き家が多い地方

全国的に空き家が増加しているとはいえ、やみくもに探しても、無料で譲ってくれる空き家が簡単に見つかるものではありません。無料譲渡の物件を探す際のポイントは、空き家が多い地方に絞ることです。

たとえば、宮城県の仙台市、山梨県の甲府市、長野県の松本市などの地方都市、北海道や沖縄などに代表される観光地であれば、無料で手に入れられる空き家が比較的見つかりやすいでしょう。
また、東北や九州、中国・四国など、全国に点在する過疎地域も空き家の数が多いエリアです。特に、過疎地域は、空き家の数が多いことから、無料譲渡の物件を見つけられる確率も高くなってきます。

無料の空き家を取得する際の注意点

運よく無料の空き家を見つけても、必ず譲渡前に確認しておくべきポイントがあります。この点を怠った場合、逆に費用がかさむ可能性があるからです。ここからは、無料の空き家を取得する際にチェックすべき注意点をご紹介します。
 

「現状渡し」が多数

空き家が無料で譲渡される場合、多数の物件が現状渡しとなります。所有者が空き家を無料で譲る大きな理由として、住んでもいない家のために払い続けている固定資産税や都市計画税、管理費などの費用を削減するためです。
そのため、少しでも経費を削減したい物件の所有者は、その大半が片付けや修繕をおこなわず、物件を引き渡します。現状渡しで古い空き家を無料で手にする際は、物件の清掃やリフォームが必要であり、その分の費用がかかることを認識しておくべきです。
 

家具や不用品の取り扱いを確認

譲渡された空き家の中には、前所有者の家具や不用品が取り残されていることがあります。 法律上、空き家を現状渡しで贈与された場合、その家具や不用品を自己判断で処分しても問題はありません。
しかし、後々になって前所有者が返却を求めてくることもあるため、必ず空き家の譲渡契約時に、その取り扱いを書面に明示しておきましょう。
 

物件の状態について説明を受けること

物件の状態や修繕が必要な箇所も、できるだけ明確な説明を受けてください。
屋根や壁、設備や耐震性などに問題箇所があるとしても、所有者が手放す空き家を修繕する可能性は、かなり低いものと考えられます。現状渡しの場合、このような対応でも法律上問題がないからです。

この点を踏まえ、譲渡前にしっかりと確認しておけば、その程度の修繕費用が必要なのか、具体的に見積ることができます。

無料の空き家を譲り受ける際は、必ず物件の現状を確認すること

放置されている空き家は、無料で譲り受けられる可能性があります。空き家を探すポイントは、全国の過疎地域に目を向けることです。
しかし、空き家を譲渡される場合、法律的に贈与として扱われ、贈与税や固定資産税などの課税義務が生じます。また、築年数の古い空き家になれば、高額の修繕費用もかかるでしょう。
このように、実際には一定額の費用が必要となるため、無料の空き家を手に入れるときは、しっかりと物件の現状を確認することが重要になってきます。

監修者

コラム監修者 大沼
大沼 春香(おおぬま はるか)

宅地建物取引士
埼玉県・千葉県・東京都一部に拠点を置く
不動産売買仲介会社に15年以上従事。
自身も不動産購入を経験し「初心者にもわかりやすい
実態に基づいたパンフレット・資料に定評がある。

最近はWEBや自社セミナーなどでの情報発信も行っている。

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